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?機関分析システムに対する船主要求
船主から機関分析システムについて表42523の項目の必要性が有るかを調査した。
・予知機能がある機関分析システムのニーズ有りと7社とも回答している。

表4−2−5−2−3 機関分析システムの船主要求

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?機関分析システムの開発状況
船舶に搭載し船上で機関の運転状態や故障の診断、予知(診断機能および予知機能がある)をできるとするシステムは下記のようなものがある。(表4−2−5−2−4a、b参照)
イ)価格
・内航船向けでは800万円〜1,800万円である。
・診断の推論にエキスパートシステム、ファジシステム等の推論ソフトを利用しているものは1,000万円以上である。
・大型2サイクル、低速ディーゼル機関用で20台の販売実績がある外航船用の機関分析システムは約1,900万円である。
ロ)実績
・販売実績が多いのはエキスパートシステム、ファジシステム等の推論技術の利用のない、また特殊センサのない低金額型である。
即ち、従来のアラーム表示とそれに対応した定型的なメッセージの表示である。
・エキスパートシステム、ファジシステム等の推論技術の利用、また特殊センサを利用しているシステムは各社とも実験段階から数会規模の販売で、販売先は大学等の研究・教育機関が主である。
現状は、実船に搭載してデータ収集、改良等を行っており未だ研究段階と思われる。
・G社の機関分析システムはエキスパートシステム、ファジシステム等の推論技術および特殊センサを含むが、外航船の大型2サイクルディーゼル機関用に約20台販売実績がある。しかし、内航船の4サイクル、小型機関用には簡単には転用はできないと思われる。

 

 

 

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